Posted by Tarun Jain, AdWords Product Manager

Google AdWords では昨年 10 月に動的検索広告をベータ版としてご紹介して以来、一年にわたって改良を加えてきました。またベータ版を利用された広告主の皆様からも成功のご報告をいただいており、この度すべての広告主様にこの機能を提供することになりました。

何千、何万ものキーワードが登録されているアカウントであっても、商品の購入につながる単語やフレーズを網羅し切れない場合もあるでしょう。また広告の編集が、新しい商品の入荷や在庫の変動に追いつかない場合もあるかと思います。

動的検索広告は、現在のウェブサイトの内容から動的に広告を生成し、関連する検索に対して自動的に広告を掲載する機能です。現在キーワードとして登録されていない単語やフレーズに対しても広告を表示し、より多くのサイト訪問者や売り上げを獲得することができます。

ベータ版の掲載結果

ベータ版を利用された広告主様の多くは、大規模な検索ネットワーク キャンペーンと動的検索広告を併用されました。

ベータ版をご利用のアカウントでは、AdWords 経由でのサイト訪問やコンバージョンが平均で 10% 向上しました。また、クリック率、クリック単価、コンバージョン単価も、 完全一致以外のキーワードを 10% 上回る結果となりました。

成功事例と広告主様のコメント(いずれも英語)を何点かご紹介します。
  • Jonathan Meager 氏(Gear4music のマーケティング マネージャー)の事例(PDF
  • Matt Wilkinson 氏(Rosetta のサーチ・アンド・メディア ディレクター)と Steve Baruch 氏(MSC Industrial Supply の e コマース VP)の事例(PDF
  • Larry Cotter 氏(Apartment Home Living の GM)の事例(動画
動的検索広告の特徴

Google AdWords では、ベータ期間中に様々な改善を加えました。
  • 入札単価の自動調整
    コンバージョンにつながりにくい語句で検索された際に自動的に入札単価を下げる機能を追加しました。これにより、コンバージョン率や投資収益率の向上が見込めます。

  • ウェブサイトの確認頻度の向上
    広告が表示されているウェブページに関しては、少なくとも 1 日に 1 回はクロールが行われます。表示回数やクリック数が多いウェブページについては、より頻繁にクロールが行われます。これにより、ウェブサイトで販売されている商品のインデックスを最新の状態に保ち、最新の商品や在庫状況を反映した広告を掲載できます。

  • モバイルやタブレット端末に対応
    動的検索広告は、モバイルやタブレット端末でも掲載できます。

  • 広告設定オプションと併用可能
    通常の検索ネットワーク向けの広告と同様、サイトリンクや住所指定オプションなどの広告設定オプションと併用できます。

  • コンバージョン オプティマイザーと併用可能
    コンバージョン オプティマイザーと動的検索広告を併用されたベータ版利用者の皆様からは、広告の表示機会を増やすと同時にコンバージョン単価の目標を達成できたとのご報告を頂いています。
利用方法

この機能を利用するには、キャンペーンで動的検索広告オプションを作成して、使用するウェブサイトを指定するとともに、広告グループで専用フォーマットの広告を作成します。また、広告グループで動的広告ターゲットを作成し、宣伝の対象とするページや商品カテゴリを指定します。

動的検索広告の仕組み掲載結果を確認、改善する方法動的トラッキングについては、AdWords ヘルプセンターをご覧ください。