Posted by 石原 直樹 シニア デベロッパー アドボケイト & 水谷 嘉仁 シニア プロダクト スペシャリスト

AdWords API をご利用の代理店様に、2010 年 4 月より AdWords API の優待料金制を導入、ならびに、2010 年の 7 月より適用させていだたいており、ご好評をいただいております。しかしながら、まだご存知でない代理店様も多いため、日本語であらためて告知させていただきます。

AdWords API の優待料金制とは、AdWords API をご利用されている代理店様や、SEMツールを開発されているパートナー様に AdWords API 無料ユニットを提供する新しい制度になります。(通常は Rate Sheet に基づいて課金が発生します)

この優待料金制の適用には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 貴社が Google AdWords Certified Partner であること
  • AdWords API をご利用されているツールが AdWords API Ts&Cs (Terms and Conditions = 利用規約) に準拠していること
  • これにはRMF (Required Minimum Functionality = 必要最小限の機能) を含みます
  • 優待料金制適用のための審査では、この RMF を遵守していただいているかに関して詳細な情報をご提出いただきます(例としてこちらをご確認ください)
  • さらに貴社のツールに関する詳細な審査を行う場合があります

なお AdWords API Ts&Cs 及び  RMF は、このタイミングで若干、2 点ほど改訂されております。

1 点目は、 RMF は AdWords API を社内向けだけにご利用の場合には適用されないということです。つまり、貴社の社員様だけが利用する社内ツールの場合は、全顧客に月次以上のレポートを提供していただければRMF の要件に沿う必要はございません。AdWords API Ts&Cs をお読みいただき、どういうツールが「社内向けツール」かをご判断をお願いします。


2 点目は、いくつかの点をオプションにしたということです。たとえば、デモグラフィックターゲティングは以前は実装することが RMF で求められていましたが、今はオプションとなっております。

優待料金制の詳細やプロセスについては、専用ウェブサイトFAQ もぜひご覧ください。なお、お申し込みフォームは英語のみでの受付になりますので、予めご了承ください。

* 以下、AdWords API Ts&Cs から抜粋要約 (2011年2月18日時点)を掲載します。


1. End-Advertiser-Only AdWords API Client について

  • 利用目的: 自社 の商品の広告宣伝
  • 利用範囲: 50% を超える資本関係がある関連会社内での利用
  • 利用凡例: 広告主様の社内ツール
  • 料金体系: 従来通り。前月のAdWords 費用に基づいた無料ユニットを付与
  • 監査頻度: なし
2. Internal-Only AdWords API Client について
  • 利用目的: 顧客 の商品の広告宣伝
  • 利用範囲: 50% を超える資本関係がある関連会社内での利用    
  • 利用凡例: 代理店様の社内ツール
  • 料金体系: 優待料金制(全顧客に月次以上のレポート提供で RMF 免除)、承認されれば無料ユニットを付与
  • 監査頻度: 年 1 回
3. 上記以外について
  • 利用目的: 上記以外
  • 利用範囲: 上記以外
  • 利用凡例: 代理店/SEM パートナー様が提供する顧客向け社外ツール
  • 料金体系: 優待料金制(RMF 準拠)。承認されれば無料ユニットを付与
  • 監査頻度: 年 1 回

より多くの広告代理店様、ならびに、SEM ツールパートナー様がこの制度を活用して、自社のツールの機能を更に拡張することにより、新たな顧客戦略の展開や包括的なキャンペーンの運用管理に役立ていただけることを願っております。