Posted by 山澤 麻里子 プロダクトスペシャリストチーム

たとえば、お客様が旅行代理店を経営していて、夏休みに向けて沖縄へのダイビングツアーを提案しているとします。

また、お客様のウェブサイトでツアーの内容を見て予約するかどうか考えているユーザーがいると仮定します。このユーザーは、最初にお客様のウェブサイトに訪れた時に、「ツアーの内容は気に行ったけど、旅行の代金がまだ少し高い」値段がまだ少し高いと感じて、他の旅行ウェブサイトにも検討する対象を広げました。

容易に想像できると思いますが、このような事例はユーザーのインターネット利用において日常茶飯事です。さて、その後お客様がツアーを値下げした場合や追加のキャンペーンを企画した場合、一度ウェブサイトに訪れたことのある前述のこのユーザーに、これらのプロモーション情報を伝えるにはどうしたらよいでしょうか。

これを実現するのが「リマーケティング」という機能です。この機能は、すべての広告主様が Google コンテンツネットワーク対象のキャンペーンでご利用いただけるようになります。リマーケティングをご利用いただくと、ユーザーが以前お客様のウェブサイトにアクセスしていた場合、その時の行動に基づいて広告を表示できるようになります。

さらに Google では、昨年の 3 月に米国ではインタレスト ベース広告(ベータ版)の機能の 1 つとしてリマーケティングを試験的に開始しており、ご利用になった広告主様から大きな反響をいただいております。

たとえば、 ProgressiveHPGoDaddy などの広告主様は、リマーケティングを効果的に利用してブランド認知度やユーザーの購買意欲を高めています。このように、リマーケティングはブランド認知度を高めたり、クリック数や販売数を伸ばしたりと、さまざまな目的に対して効果を発揮しています。なお、リマーケティングはディスプレイ広告やテキスト広告といった広告フォーマットに関係なくご利用いただけます。このたび、AdWords をご利用のすべての広告主様が、このリマーケティングをご利用いただけるようになりました。

リマーケティング キャンペーンは Google コンテンツ ネットワーク用のキャンペーンで、AdWords の新しい [ターゲット ユーザー] タブから作成できます。お客様の他の AdWords キャンペーンでご利用の機能やレポートは、このキャンペーンでも引き続きご利用いただけます。リマーケティング キャンペーンは、広告を表示するのに最適なユーザーをターゲットにした斬新な方法といえます。

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では、リマーケティングの仕組みをもう少し詳しくご説明いたします。

たとえば、お客様がプロ野球チームの関係者で、試合のチケットをオンラインで販売しているとします。チケット販売ページに短いコードを追加することで、このページにアクセスしたことのあるすべてのユーザーに後日、直前割引などの関連性の高いチケットの広告を表示できます。

また、複数のリマーケティング キャンペーンを同時に実行することもできます。たとえば、お客様のチケット販売ページにアクセスしたことのあるユーザーには割引チケットを提供し、野球場への交通アクセスページをクリックしたことのあるユーザーには特別優待パッケージをすすめ、野球チームのファンクラブのページにアクセスしたことのあるユーザーには特別価格のチーム グッズを宣伝するといった具合です。

リマーケティングは、お客様の広告や特別オファーに関心を示す可能性が高いユーザーにアプローチする優れた機能で、投資収益率の向上に役立ちます。

ユーザーにとっても、興味のある情報との関連性が高く、利用価値のある広告が表示されることになります。関心のある特別オファーや割引を手に入れる機会が増えるともいえます。

なお、インタレスト ベース広告(ベータ版)をリリースした際にもお知らせいたしましたが、Google では表示される広告について、ユーザー側でもコントロールできるようにしており、Ads Preferences Manager を使用してリマーケティングを無効にすることもできます。また、Google のリマーケティング サービスは、NAIIABIAB UK といった業界の自主規制グループが作成した基準にも準拠しています。

リマーケティング キャンペーンにご関心がある場合は、こちらから詳細をご覧ください。